介護事務実務士とは − 他の資格との違いを徹底検証してみた。

介護事務実務士

介護保険制度の導入により、介護事務を担当するスタッフの需要は右肩上がりで増えています。

特に、福祉施設の保険収入を管理する”介護報酬請求事務”をこなせるスタッフの存在は、今後の介護サービス充実に欠かせません。

今回紹介する『介護事務実務士』は、この介護報酬請求事務で求められる一定水準のスキルを有することを認定する資格の一つです。

これ以外にも、介護事務管理士ケアクラーク等など名称がよく似た資格がたくさんあるので、一体どれを取得すべきなのか迷われている方も多いでしょう。

当記事では、それぞれの資格の特徴や違いについて詳しく解説していきます。

資格取得を検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。

介護事務実務士とは?

資格について

介護事務実務士とは、医療福祉情報実務能力協会(MEDIN)が認定する民間資格の一つ。

MEDINでは、これ以外にも、医療事務実務士や薬剤情報担当者、メンタルケア心理士等などいくつもの医療・福祉関連の資格を認定していますが、どれも医師や看護師のような国家資格ではないです。

そのため、資格がないと必ずしも働けないわけではありませんが、採用時など一定水準の知識やスキルを備えていることを証明するのに役立ちます。

受験制限は特になく、学歴や年齢問わず受けられることもあって、介護事務の仕事に興味がある初心者から、現場で働きながらスキルアップを目指すヘルパーさんまで、毎年さまざまな方がチャレンジしているようです。

資格取得後は、以下のような職場で働くことができます。

有料老人ホーム、養護老人ホーム、特別養護老人ホーム、グループホーム、ケアハウス、介護老人保健施設、ショートステイ、老人デイサービスセンター、訪問看護ステーション、高齢者生活福祉センター、在宅介護支援センターなど

 

資格を取得する方法

資格を得る方法は以下の2通りです。

①協会の認定試験に合格する

毎年2回(7月上旬・12月上旬)開催される『介護情報実務能力認定試験』に合格すると、MEDINから資格が与えられます。

認定証の発行手数料は1,540円、申請後約1ヶ月ほどで自宅に届きます。

受験制限は設けられていませんが、協会指定の大学や企業の団体受験のみの実施のため、個人で申し込むことはできません。

試験を受けるためには、愛知淑徳大学や日本福祉大学などの認定校に通い、学校経由で一括申請する必要があるので気をつけてください。

 

②教育指定校の講座を修了する

MEDIN指定校が実施する講座を修了すると、試験を受けることなく『介護事務実務士』の資格がもらえます。

認定証発行手数料は3,100円で、取得した資格は履歴書にも記載することができ、就職活動などの際は一定の知識とスキルを身につけた証明として使えます。

代表的な教育指定校は以下の通り。

・ヒューマンアカデミー
・TERADA医療福祉カレッジ
・秋田福祉専門学校
・鹿児島キャリアデザイン専門学校
・株式会社シグマスタッフ

他にも、全国の専門学校や企業が対象となっていますので、受講希望者は事前に確認してみてください。

 

他の資格との違い

①認定団体

資格名称 認定団体
介護事務管理士 技能認定振興協会
ケアクラーク 日本医療教育財団
介護事務実務士 医療福祉情報実務能力協会

どの資格も、介護事務のメイン業務である『介護報酬請求事務』が行えるようになる点では一緒です。

ただし、介護事務の資格はすべて”民間資格”。さまざまな団体が認定を行っているため、受験方法や試験内容に若干の違いがあります。

それぞれの特性を踏まえたうえで、試験には臨みましょう。

 

②試験の有無

介護事務管理士やケアクラークの資格を得るためには、認定試験に合格しなければいけません。

一方、介護事務実務士の場合、ヒューマンアカデミーのような民間の指定講座を修了さえすれば、試験を受けなくとも資格を得ることができます。

これは裏を返せば、独学で介護事務実務士を取るのは不可能だということ。

先述した通り、『介護情報実務能力認定試験』は個人での受験はできないため、独学を希望するなら、必然的に介護事務管理士、またはケアクラークを目指すことになるので注意してください。

 

③対応講座の違い

資格名称 対応講座
介護事務管理士 ユーキャン
ケアクラーク ニチイ
介護事務実務士 ヒューマンアカデミー

それぞれ取得する資格によって、対応講座が異なります。

業界の知名度で言えば、介護事務管理士とケアクラークは同等レベル。介護事務実務士は”やや劣る”といった感じでしょうか。

ただし、ヒューマンアカデミーの講座は、他よりも修了後の就業サポートが充実しているのが特徴です。

履歴書の書き方から就職先の斡旋まで、専任コンサルタントと密に連携を取りながら進めていくため、その結果として就業率も高くなっています。

その点を踏まえると、多少の知名度の差はさほど気にならないかもしれません。

最新の就職状況やデータなどは、無料パンフレットに全て記載されています。さらに詳しく知りたい方は、こちらのページから一括で資料を取り寄せ、じっくりと比較してみると良いでしょう。

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介護情報実務能力認定試験について

介護情報実務能力認定試験

試験の概要

①試験日

・7月上旬
・12月上旬

※協会指定校の団体受験のみ実施

 

②受験資格

特になし

 

③受験費用

7,700円(税込)

 

④試験内容

●学科試験(20問)
1.介護保険法および関連法規
2.介護保険制度
3.介護報酬の請求

●実技試験(3問)
介護報酬明細書作成(居宅・施設)

 

⑤合格基準

偏差値55以上、または学科・実技ともに正答率8割以上

 

⑥合格率

毎年60%前後

 

⑦合格発表

・8月上旬
・1月下旬

※認定証の発行手数料1,540円となります。

 

過去問

以下、過去に学科試験で出題された問題の一部です。

問題①

次の文章のうち正しいものはどれですか。

(1)介護保険に設けられていない医師の訪問診療や医療処置などは、医療保険にて請求する。

(2)施設サービスや短期入所サービスなど施設に関わるサービスを利用した場合は、1割〜2割(または3割)負担以外に食費・室料・光熱費が自己負担となる。

(3)介護報酬の請求は、保険者である市町村・広域連合の委託を受けた支払基金に対して行う。

(4)利用者負担の支払いを受けた場合は、必要に応じて、個別のサービス費用ごとに区分して記載した領収書を交付しなければならない。

 

問題②

次の文章のうち正しいものはどれですか。

(1)介護保険の請求において月遅れ請求の時効は3年間である。

(2)介護給付費審査委員会で審査を担当する審査委員の任期は3年である。

(3)1人の利用者の明細書が同一サービス提供月で重複している場合、返戻の扱いとなり、事業所に請求書等を差し戻す。

(4)複数の公費負担制度に該当している場合は、適用の優先順位に基づいて適用する。

 

問題③

次の文章のうち正しいものはどれですか。

(1)介護報酬によるものと複合事業によるものを一体的に提供している場合、計画書や実績報告書は各1枚で提出して差し支えない。

(2)訪問看護計画書等は2年間保存しなければならない。

(3)身体介護とは、掃除、洗濯、調理などの日常生活の援助であり、利用者が単身、家族が障害・疾病等のため本人や家族が家事をおこなうことが困難な場合に行われるものをいう。

(4)水、エア、ゲル、シリコン、ウレタン等からなる全身用のマットであって、体圧を分散することにより、圧迫部位への圧力を減ずることを目的として作成された体位変換機は介護保険の給付対象となる福祉用具である。

まとめ

今回は、医療福祉情報実務能力協会(MEDIN)が認定する『介護事務実務士』について詳しく解説しました。

介護事務関連の資格には、他にも介護事務管理士ケアクラーク等があり、それぞれ管轄している団体や受講すべき講座が異なります。

ちなみに、私は歴史が最も古く、知名度も高い介護事務管理士の資格を取得しました。が、正直どれを取っても大差ないと思います^^;

もし迷っているのであれば、どの資格を選ぶのか以上に、

『どの講座を受講するべきか?』

という視点で捉えることが大切です。

講座によって、学習内容や料金、サポート体制なども異なります。キャンペーンや割引制度の有無によっては、トータルでかかる費用が数万円以上変わってくるケースもあるので、十分に気をつけましょう。

受講後に「こんなはずじゃなかった…」と後悔することがないよう、事前にしっかりと下調べをしたうえで申込んでください。

また講座を比較する際は、以下のサイトを活用すると凄く便利ですよ。

 

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