介護報酬請求事務技能検定試験とは − 他の資格との違いを徹底検証してみた。

介護報酬請求事務技能検定試験

介護報酬請求事務技能検定とは、介護報酬請求業務に必要な知識とスキルを備えているかどうかを判定する試験です。

合格すれば、日本医療事務協会から『有資格者』として認定されます。

この資格は、以前紹介した介護事務管理士ケアクラークと並んで、メジャーな介護事務資格の一つ。全国の専門学校や職業訓練校でも採用されており、毎年1,000人以上が受験しています。

当記事では、そんな『介護報酬請求事務技能検定試験』の全貌について詳しく解説していきます。

介護報酬請求事務技能検定試験とは?

JMCAの認定資格

介護報酬請求事務技能認定試験とは、日本医療事務協会(JMCA)が認定する民間資格の一つです。

JMCAは昭和50年、元々医療事務スタッフの養成を目的に設立されました。その後、医療・歯科・介護などの講座を開催、その知識とスキルを証明するためのさまざまな試験を実施しています。

代表的なものは以下の通り。

・医療事務検定試験
・医事コンピュータ能力技能認定試験
・レセプト点検業務技能検定試験
・保険請求事務技能検定試験
・調剤薬局事務検定試験

JMCAの資格は、人材教育機関として長年培ってきたノウハウと実績のおかげで、医療・福祉機関からの信頼も厚く、知名度もかなり高いんじゃ。もちろん、履歴書に書くことで採用時は有利に働くぞい。

しかも、介護事務は”未経験”から目指せる資格です。

いくつになっても年齢に左右されず働くことができるため、とくに子育て中の主婦や再就職を目指す女性から圧倒的な支持を集めています。

資格取得後は、以下のような職場で働けます。

有料老人ホーム、養護老人ホーム、特別養護老人ホーム、グループホーム、ケアハウス、介護老人保健施設、ショートステイ、老人デイサービスセンター、訪問看護ステーション、高齢者生活福祉センター、在宅介護支援センターなど

 

本当に資格は必要?

介護事務の資格は、医師や看護師のような国家資格ではないので、無資格のまま働くこともできます。

けれども、仕事の専門性はやや高め。例えば、メイン業務である『介護報酬請求事務』を行う際は、介護保険制度やその仕組み、レセプトの作成方法についてある程度知っておかないと、全くの素人は手も足も出ないでしょう。

私も、かなり苦戦しました。ネット上では、「そんなの現場に出てから覚えればいいんだ!」「資格なんていらないでしょ!」という意見をちらほら目にしますが、現実は周りのスタッフも自分の仕事があって忙しく、中々教えてもらえないんですよね^^;

さらに、資格があれば、未経験であっても即戦力として働けることがアピールできるので、就職活動のときには大きな武器にもなります。

履歴書の資格欄に、”日本医療事務協会主催 介護報酬請求事務技能検定試験 合格”と記載することによって、「介護事務の仕事をしたい!」という気持ちが単なる憧れではなく、本物なんだということが採用担当者にも伝わるでしょう。

なかには、毎月1〜3万円程度の『資格手当』がもらえる施設もあるので、よほどの事情がない限り取得しておいたほうが良いと思います。

 

おすすめの資格はどれ?

介護事務の特徴の一つに、資格が複数存在することがあげられます。

これは資格を認定する団体がいくつもあり、それぞれが独自の資格を定めているからです。

代表的なものは以下の通り。

資格名称 認定団体
介護事務管理士 技能認定振興協会
ケアクラーク 日本医療教育財団
介護事務実務士 医療福祉情報実務能力協会
介護報酬請求事務技能検定 日本医療事務協会
介事管理専門秘書検定 日本能力開発推進協会

試験を主催する団体によって名称や内容は異なりますが、ほとんど違いはありません。

特別な優劣もないので、もし悩んだら「どの資格を取るのか?」よりも「どの講座を受講するのか?」という視点で考えてみると良いでしょう。

講座によっては、学習内容や資格取得にかかる期間、費用などが異なります。事前にしっかりと比較したうえで、あなたの目的や状況に合った講座を選んでくださいね。

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 介護報酬請求事務技能検定試験について

介護報酬請求事務技能検定試験

試験の概要

①試験日

偶数月の第3日曜日

 

②受験資格

・日本医療事務協会認定の介護事務講座を修了した方
・受験申請のあった高校・専門学校・短期大学・大学等
・受験申請のあった一般受験申込者

 

③試験内容

●学科試験(25問)

1.介護保険制度のしくみ
2.給付管理業務の実際
3.他制度との関係
4.介護報酬
5.居宅サービス
6.居宅介護支援
7.施設サービス
8.地域密着型サービス

●実技試験(2問)

介護給付費明細書の作成(居宅・施設)

 

④合格基準

学科、実技ともに得点率70%程度

 

⑤合格率

約80%

 

⑥合格発表

試験日の約2週間後に郵送にて通知

 

⑦受験費用

6,000円(税抜)

 

⑧受験会場

会場受験

 

おすすめの勉強法

試験に合格するためには、日本医療事務協会(JMCA)が主催する『介護事務講座』を受講するのが一般的です。

受講方法は、通学コースと通信コースの2通りがあります。

  通学 通信
受講費用 49,500円
※教材費込
47,300円
※教材費込
学習期間 6時間×3日間 最短1ヶ月

また、通信コースに加えて、オプション料金を支払えば『コンピュータ講座(+22,000円)』の受講も可能です。

介護事務の仕事では、パソコンスキルが欠かせません。ケアプランの作成から単位計算、レセプト作成まで全て専用ソフトを用いて行うので、パソコン操作に苦手意識のある方は受講を検討してみてください。

また、修了後は受講者限定で『就業サポート』を利用することもできます。

昭和50年の設立以来、JMCAでは優秀な人材を医療・福祉業界へ数多く輩出している実績があり、全国に独自のネットワークを構築しています。

それによって、求人サイトやハローワークには掲載されない『非公開求人』も優先的に案内してもらえるので、未経験者でもすぐに仕事を見つけることができるのです。

資格取得後に、就職や復職を検討中の方は上手に活用してみてください。

 

独学で合格は可能なのか?

一般受験の申込みも受付けているので、理屈上独学で合格を目指すことは可能です。

とはいえ、介護事務のテキストや問題集は市販では全くと言っていいほど売られていません。

そのため、自分で勉強しようにも、「どこから手を付けて良いのか分からない・・・」という問題に直面してしまうのです。

試験の合格率は約80%なので、難易度はそれほど高くありません。しかし、それも試験で教材(講座で配られるテキストなど)の持ち込み・閲覧が許されているからであり、何もなければかなり厳しいと思います。

もし何らかの事情があって、どうしても独学で勉強せざる得ないのであれば、主催者の『日本医療事務協会(JMCA)』が販売している以下の教材だけでも購入してみてはいかがでしょうか。

教材 料金(税込)
介護事務 テキスト
※講座修了生のみ購入可能
3,520円
介護事務 サービスコード表 3,300円
介護事務 練習問題集 2,200円
介護事務 問題集解答 550円
介護事務 レセプトセット 1,100円

試験問題は、上記の教材に沿った形で出題されます。

ただし、メイン教材にあたる『介護事務テキスト(3,520円)』は、協会主催の講座を受講しなければ購入できないので気をつけてください。

いずれにせよ、これらの教材を全て購入すると約1万円。通信講座を受けても、教材費込みで約4万円です。しかも、講座の受講生には無償で就業サポートも付いてきます。

この価格差を大きいと見るか、小さいと見るかは人によって意見が分かれるでしょうが・・・。個人的には講座を受講し、万全の状態で試験に臨むことをオススメしていますね。

最後に伝えたいこと

私は、いくつになっても年齢を気にせず働けること。そして、子育てをしながらでも働けそうな仕事を探していて介護事務に出会いました。

介護事務の資格は色々あるなかで、私は歴史が長く知名度も高い『介護事務管理士』を選びましたが、正直どの資格もそこまで大きな違いはありません。

ケアクラークも、介護事務実務士も、介護報酬請求事務技能検定も、介護事務のメイン業務である『介護レセプトの作成』が行えるようになる点では全て一緒です。

資格名よりも、あなたの目的や状況に合った講座を選んでみてくださいね。

また、その際は『ブラッシュアップ学び』のような講座の一括比較サイトを活用すると便利ですよ。

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